海外で日本食がブームになる理由

海外日本食

昨年12月、日本食(=和食)つまり日本人の伝統的な食文化、がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

海外でも日本食の人気は根強く、ブームはますます続いていきそうです。

今回はその日本食の特徴と魅力、そして海外でもブームになる理由について考えてみましょう。

 

海外の日本食の二極化!?

日本食の高級店のほかに、日本でもおなじみのチェーン店が海外に数多く出店しています。

海外の人々に好きな日本食を聞いてみると、「すし」「さしみ」「天ぷら」「照り焼きチキン」「すき焼き」「牛丼」「しゃぶしゃぶ」「ラーメン」などという答えが多く帰ってきます。

また、テイクアウトできる「やきとり」「たこ焼き」も人気です。

日本食のすそ野が広がっているのが感じられます。

日本でもB級グルメの特集などがよく組まれていますが、海外でも日本のいわゆるストリートフードの知名度が上がってきて、支持者が増えてきています。

日本食は高い、というイメージを払拭する庶民うけする日本食が浸透してきているのです。

一方で海外の美食家の中には、お金はいくら出しても最高の日本食を最高のお店で楽しみたい、という方も多くいます。日本の築地から直行便で空輸された新鮮な魚介類や、日本の有名ブランドの最高級肉を使った料理を堪能できるお店も多くあります。

海外での日本食のブームはこのような二極化によって後押しされているのかもしれません。

 

日本食はヘルシー!?

そして、日本食のイメージは?と尋ねると、大抵「ヘルシー」という言葉が答えの中に入っています。

一汁三菜
引用元:BMB STUDIO

確かに、一汁三菜を実践しているメニューならヘルシーという言葉がぴったりです。

ラーメン
引用元:ウィキペディア

でも例えば「ラーメン=ヘルシー???」と疑問符がたくさん頭の中に広がってしまうこともあります。

以前、友人が「天ぷらは美味しいしヘルシーで最高!」と言っていたのを聞いて、返す言葉に困ってしまったことがあります。

それでも、理屈なしで日本食が美味しい、と聞くとやはり嬉しいものです。

 

日本食とは?

そもそも日本食とは何でしょうか?

ユネスコ無形文化遺産登録に向けて、日本農林水産省は、「『自然を貴ぶ』という日本人の気質に基づいた『食』に関する『習わし』」を「和食」とし、その特徴として次の4つをあげています。

1.多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。

2.栄養バランスに優れた健康的な食生活

一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスといわれています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、肥満防止に役立っています。

3.自然の美しさや季節の移ろいの表現

食事の場で、自然の美しさや式の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。

4.正月などの年中行事との密接な関わり

日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族の地域のきずなを深めてきました。

参考資料:農林水産省ウェブサイト

これを読んで、はたしてどれだけ日本の食の慣わしとしての日本食を毎日の生活の中で実践しているか、と自らの食生活を省みてすこし気恥ずかしく感じているのは筆者だけでしょうか。

日本食
引用元:シンエーフーズ株式会社

このような4つの特徴を兼ね備えた食事というと、まず思い浮かぶのは高級旅館での季節感あふれる料理の数々や懐石料理などです。

ただ、私たちはあまり意識しなくても、このような季節感や地域に根付いた食文化を受け継いでいるのでしょう。

春にはしらすやタケノコ、5月になれば鰹のたたき、などその季節の旬のものをおいしくいただく、という感覚はスーパーに行くだけでも感じられます。

 

日本食はますます進化する!?

その地特有の、また四季折々の自然の恵みと季節感を食卓に取り入れる食文化を気候や土地気質の違う海外でそのまま再現するのは至難の業でもあります。

また日本食の特徴に立ち返ると、その土地と自然の恵みやしきたりに合わせて、姿かたちを変えていく日本食というのもアリなのではないか、と考えさせられます。

カリフォルニアロール
引用元:デイリー道場

例えば、アボカドを魚の代わりに使った巻きずし、「カリフォルニア・ロール」はその名の通り、美味しいアボカドのたくさん採れるカリフォルニアで生まれ、その後日本にも逆輸入されました。

自然を尊びながら、まだまだこれから進化していく日本食から目が離せません。



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