日本が誇る沖縄民謡の歌い方とは?

沖縄民謡歌い方3

少しずつ初夏が近づくにつれ、アイランドミュージックが似合う気候となってきました。天気の良い日にレゲエやハワイアンなどを聴くのはたいそういい気分です。沖縄音楽もそういった音楽の一つで、日本が世界に誇るアイランドミュージックです。ロックミュージシャンのライ・クーダーやデヴィッド・リンドレーなども影響を受けた曲を作成しています。

その沖縄音楽の大元になっているのは地元で歌われる民謡です。BIGINやオレンジレンジなど沖縄出身のミュージシャンの音を良く聴くと、どんなに表層的にポップな装飾がしてあっても、根っこにある民謡の影響に気づくことができるはずです。

今回はそんな沖縄民謡の特徴についてレポートしてみたいと思います。何も音源がないとわかりづらいので、みんなが知ってる(?)志村けんの「変なおじさん」の元歌で有名な喜納昌吉「ハイサイおじさん」を例に考察をしてみたいと思います。「ハイサイおじさん」は民謡とは言えないかもしれませんが、沖縄音楽の典型としてわかりやすい例だと思います。

 

沖縄音階

沖縄音階は独特の音階が特徴になっています。いわゆるハ長調「ドレミファソラシド」から「レ」と「ラ」を抜くと沖縄音階となります

ピアノやギターなど楽器をおもちであれば「ドミファソシド」で適当にメロディーをひいてみると沖縄音楽っぽく響きますので、是非お試しください。ちなみに前掲のYOUTUBEにおける「ハイサイおじさん」は変へ長調ですので、「ファ#ラ#シド#ミ#ファ#」で構成されています。

ただし当然この五音だけを使って曲が作られているわけではなく「レ」も「ラ」の音が使われている場合もあります。(「ハイサイおじさん」においては「ソ#」など)あくまで主として使われるとお考えいただきながらも、この音階があの独特のメロディーラインを生むわけで、他の音楽との大きな違いとなっています。

 

リズム

リズムもとても独特です。とくに曲間に入る掛け声(コーラス)との関係性が重要に聴こえます。

「ハイサイおじさん」でいえば「ハッ、ハッ」とか「ハーイ」といったコーラスが、ものすごくリズムを独特にしています。「ハッ、ハッ」のところなどはジャマイカのレゲエの前身である「スカ」という音楽のスキャットを思い出させます。「ハイサイおじさん」は4拍子ですが、その2拍目と4拍目に「ハッ」が入るわけです。小節の拍の頭を抜いてうしろを強調する感じで、これがある種の跳ねるようなノリを生み出しています。

さらにスネアドラムの他にも拍子木など複数の打楽器の音が聞こえます。もしかしたら三板(サンバ)や四つ竹といった、西洋楽器でいうカスタネット的な楽器も使われているかもしれません。これらが幾重にも重なりあってポリリズム的な効果を出しています。

 

歌い方

こうしたメロディー、リズムに乗って歌が入るわけですが、独特のこぶし回しが生じています。

これは沖縄方言(ウチナーグチ)で歌われていることと無関係ではないでしょう。さらに沖縄独特の弦楽器「三線(サンシン)」の音色・音階とマッチしたというか、三線で紡いだメロディーを人間が口真似しているように思えるのです。

本土の人間である私には沖縄方言は全く分からないのですが、とても魅力的な歌い回しとなっています。

さらに発声も独特です。特に女性コーラスの、ちょっとキンキンした発声は、まるでハイハットシンバルのようで、上記の「コーラスがリズムの一部になっている」点と関係があると思います。

これらのメロディー・リズム・歌い回しが一体となってあの魅惑的な沖縄音楽が生まれるわけです。

この夏は沖縄音楽で盛り上がるというのはいかがでしょう?



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