日本人にとっての桜とは?

JNCH122日本桜

春にみられる日本独自の文化と言えば、お花見である。桜の花を見ながらお弁当を囲んで宴会をする楽しみは、日本人には格別のものだ。

昼間のお花見のほのぼのとした雰囲気も、夜桜見物の独特な雰囲気も、どちらも違った趣がある。特に夜桜見物は桜の花見のみにみられる珍しい風習であり、ぼんぼりの光に浮かび上がる桜をバックに酒を酌み交わす光景は、外国人には一見奇異に映るかもしれない。

お花見の歴史は古く、奈良時代にさかのぼる。中国から伝わってきた梅の花を貴族が観賞し始めたのがきっかけだと言われている。そして、平安時代になると人々は桜の花を観賞するようになってきた。万葉集では桜より梅の花を詠んだ歌が多かったのに対し、古今和歌集では桜の花を詠んだ歌の方が多く収録されていることからも、人々の趣向の移り変わりがみてとれる。初めは貴族や宮中の行事として催されていたお花見は、江戸時代には庶民の大切な娯楽として親しまれるようになっていた。それから今日に至るまで、お花見は日本人にとって重要な意味を持った行事の一つであり続けている。

寒い冬を耐え忍びながら、日本人は春の到来と桜の開花を心から待ち望んでいる。2月になると、天気予報と一緒に桜の開花予想が逐一発表され始め、それは北海道の桜が開花する5月まで続く。桜が満開のときにお花見に行くのが一番良いとされるが、花が開き過ぎたり葉が出てくる満開手前に見るのがよいとする人もいる。満開になった桜の花はやがて風に吹かれて散ってゆくが、その花びらが舞い散る様子を吹雪に例えて桜吹雪と呼ばれている。日本の多くの地方で桜が満開になる3月から4月にかけて、日本では学校の卒業式や入学式が行われる。そのため、卒業や入学の象徴として桜吹雪や桜並木が用いられる。

このように日本人は桜を、そしてお花見を愛し、日本を象徴する花として桜を自らの誇りとしているのである。



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